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循環器内科

主な検査内容

胸部レントゲン写真…心臓の大きさや形態などをみます。

心電図…心臓の電気的な信号をみることで、不整脈や虚血性心臓病の有無をみます。必要な方には24時間心電図を施行することで診断精度が向上します。

心臓超音波検査(エコー)…心臓に音波をあて、心臓の動きや形態をみます。虚血性心臓病や弁膜症、心筋症などの発見に役立ちます。

血管脈波検査…血液の流速や血圧の差を測定することで、血管の詰まり具合や硬さをみます。

代表的な心臓の疾患

虚血性心疾患

●心臓に酸素や栄養を供給している冠動脈が動脈硬化などの原因で狭くなったり、閉塞したりして心筋に血液が行かなくなること(心筋虚血)で起こる疾患です。
虚血性疾患には狭心症と心筋梗塞などがあります。

狭心症

●狭心症とは、冠動脈が狭窄を来たし、血流が悪くなることで心筋に十分な血液を供給出来なくなるために生じます。

●症状…階段を上がったり、運動をした時に胸に痛みを感じたり、締め付けられたり、圧迫感を感じます。また胃のあたりや背中の痛み、歯が浮くような感じ、息苦しさ、吐き気、肩や腕の痛みなどの症状が出ることもあります。症状は個人差がありますが、典型的には労作時に症状が出現し、安静にすると症状が軽快します。(労作性狭心症)

また、動脈硬化がなくても、ストレスなどを契機に冠動脈が痙攣(冠攣縮)することで一時的に冠動脈が狭窄の状態となり、血流が低下することで狭心症を呈するものもあります。(冠攣縮性狭心症) 比較的、安静時や夜間~早朝にかけて発症し、日本人に多いと言われています。

心筋梗塞

●心筋梗塞とは冠動脈が完全に閉塞することで、血流が途絶してしまい心筋の細胞が壊死してしまいます。

●症状…狭心症の症状と同様ですが、一般的に狭心症の症状よりも強く、吐いたり、冷や汗や生汗を伴うこともあります。持続時間も長くなります。
また、糖尿病などがある場合は全く症状がない方もおられます。

虚血性心疾患の検査

一般的には心電図や心エコー検査、採血などを行ないます。
重要なことは狭心症は症状がない時に検査しても多くは異常が出ません。
どういう時にどんな症状がどれくらい持続するのかということが重要となりますので、気になることがあれば記録して持参して下さい。心筋梗塞は現在進行形で病気が進行していますので、当院への受診も難しいほどの症状がある時は救急車を呼ぶことも念頭に対応して下さい。(判断が難しい時はお電話で構いません)
 

不整脈

心臓は1日に約10万回動いています。不整脈とは心臓のリズム(調律)に異常がある状態です。脈の数が多い、少ないで分類すると頻脈性不整脈、徐脈性不整脈となります。健康な人にも一般的に不整脈はありますが、不整脈=病気ではありません。不整脈で重要なことは治療を要する不整脈なのか否か、その症状が本当に不整脈に由来しているものか否かを見極めることです。

●症状…動悸や胸の不快感などを呈します。自覚症状がなくても血圧測定時などに脈の乱れを指摘されたりもします。失神などの一過性の意識消失を来たすこともあります。また、重篤な脳梗塞の原因として心房細動という不整脈があります。自覚症状のない方もいますので脈の乱れがある方はご相談下さい。

●不整脈の検査
心電図で不整脈の有無をチェックしますが、検査時に不整脈が出現していなければ当然指摘できません。その場合には24時間心電図などを用いて1日の状態観察を行ないます。(必要時には専門病院に依頼して数ヶ月~数年間の観察が可能な植え込み型の心電図もあります)
 

弁膜症

心臓には4つの部屋(左右に心房・心室)が存在します。効率よく血液を送り出すためにそれぞれの部屋には弁といわれる扉があります。その弁に不都合が起きる(狭窄・閉鎖不全など)ことで生じます。

●症状…軽度の弁膜症では症状がないことが多いです。弁膜症が進行し、心臓の機能が低下し心不全という状態に陥ると様々な症状を呈してきます。重要なことはそうなる前に、または軽度の心不全のうちに発見し適切な治療を行なうことです。

●弁膜症の検査
聴診で心雑音がないかをチェックします。心エコーで弁の状態や血流の状態を確認します。胸部レントゲン写真で心臓の大きさや肺の状態をみることで心不全の有無をみます。
 

高血圧症・脂質異常症・糖尿病などについて

高血圧症・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病は一般的に自覚症状には乏しい疾患です。しかし、ゆっくりと確実に全身の血管の動脈硬化を進行させ、脳梗塞や虚血性心疾患などを引き起こします。そうなるリスクを少しでも減らすためには今のうちからそのコントロールを行うことが重要です。あくまでも食事・運動、禁煙などの生活習慣の改善を基本に必要あれば薬物療法を行います。

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